江國香織を久しぶりに読んだ。
20年以上前に読んだ時と同じく、心が落ち着く反面、ちょっと不安にもなる。
骨まで沁みる寒さや真昼の陽だまりを感じながら、読んだ。
自分の子供がいつの間にか大きくなり、自分も随分と遠くに来たことを実感する。
昔を振り返るのは嫌いだが、郷愁を感じる瞬間は嫌いじゃない。
つくづくビジネスだけしていると、是か否か、YesかNoか、ばかりで時に傷つき、疲れる。
パターンとして、家庭と職場しか行き来していない人は、近視眼的になりがち。
遊んでる人ほど仕事ができる、
遊んでそうな人ほど仕事ができる、
適当そうな人ほど仕事ができる、
というのはあながち間違ってない気がする。
私はこれだけやってるのに!ということを押し付ける人ほど、
仕事はしているが、できるとは違う気がする。
そして、遊ぶという中には、文化的な要素が多分に含まれている気がする。
食事、趣味、運動、観劇、音楽、副業、街歩き、勉強、人付き合い…
広義な意味で文化的でない人といると、つくづく疲れる。
そして、仕事以外で一生懸命やっていることを批判しがちになる。
仕事が終わったら、まっすぐ帰り家族団欒し、テレビを見るべきだと。
江國香織を読んでいると、今目の前のビジネスで悩んでいることや
どうでもいい瑣末なことに悩んでいる自分が、
馬鹿らしくなってしまう力があるので、恐ろしい。
なかなか人生って難しいもんです。
今、この瞬間ノリノリな人もいれば、ガタガタな人もいる。
自分は完璧ではないので、一歩一歩。
さぁ今週もいってみよう!!!