大学院時代からベーシックインカムについて興味が合り、
ここ数年ベーシックインカム関連の本は読むようにしている。
年金の支給開始年齢を65歳から68歳や70歳にする議論も活発だ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36095560T01C18A0EE8000/
現状は、夏の参院選前だし、統計問題も長引きそうなので、
表立って議論は起こらないだろうが、いずれ資金が枯渇するのは明白だろう。
私自身70歳まで生きれるか分からないし、(親父は60代で亡くなっている)
私より若い世代なんて、そんな先の未来なんて全く信じていない気がする。
安宅和人氏も指摘している通り、現状の国家予算は、
シニアや過去(レガシー)への投資がメインで、未来への投資が全くできていない。
今後シニアや過去への投資が減少することはあり得ないのが現状。
https://logmi.jp/business/articles/310801
若者、リカレント教育、R&D等の未来への投資が他国より圧倒的に少なく、
シニアや過去(レガシー)への投資が増加し続け、生活保護費も増加し続けることは必須だろう。
そんな未来が確実に予測される中で、驚くほど解決策は論じられていないのが現状だ。
その解決策の一つにベーシックインカムが有効と私は考えている。
ベーシックインカムについて知りたければ、下記の本を参照。(どれもGoodです)
『ベーシック・インカム入門 (光文社新書)』山森亮
https://www.amazon.co.jp/dp/4334034926/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_bArtCbNAQVXEK
『ベーシック・インカム - 国家は貧困問題を解決できるか (中公新書)』原田泰
https://www.amazon.co.jp/dp/4121023072/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_oBrtCbAFM25AR
『隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働』ルトガー・ブレグマン
https://www.amazon.co.jp/dp/4163906576/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_dCrtCbEMW02AH
ベーシックインカムを議論する時に、必ず出てくる課題としては、
「予算問題」と「働かなくなる問題」という2つがよく上がる。
予算問題に関しては、様々な議論がなされているが、現状では50%/50%だろう。
支給額は、月々8万円前後が現実的な数値として一般的だ。
年収や所得に対する変動が無い為、役所の仕事軽減にも繋がる。
しかし、この役所の仕事軽減が、大きな抵抗勢力となる可能性が高い。
公務員は未だに安定的な仕事と思われているが、
ベーシックインカムになった場合、相当数の公務員は不要となる。
官僚の仕事も減少する為、難しいことが大好きな官僚の抵抗も予想される。
実際に、私には子供が3人いるが、民主党政権から含めて、子供手当の施策がコロコロと変わり、
制度が変わるたびに行う手続きや告知に対する費用は相当だ。
生活保護に対するチェックする公費も高騰している。
この辺のところは、下記の本が分かりやすいかも。
『AIとBIはいかに人間を変えるのか (NewsPicks Book)』波頭亮
https://www.amazon.co.jp/dp/4344032608/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_8SrtCb2BCZQJW
働かなくなる問題に関しても、様々な国や自治体で検証されているが、こちらも50%/50%だろう。
どちらにしても今後は、少子高齢化になり、AIが当たり前の世界になることは必須なので、
格差社会は必ず訪れる。
働くという定義も見直され、日本の世界的な経済プレゼンスも低下していく中で、
「生きる」ということが見直されるべきだと思う。
私なんかがベーシックインカムを論じても何にもならないが、
飲み会なんかで話をすると結構知らない人も多い。
良いか悪いかは別として、破綻国家まっしぐらな現状、
未来に向けた議論は、どんな形であれしていかなくてはならない。
その中で、ベーシックインカムは、かなり現実的な制度になり得る可能性がある。
知っている人も知らない人も、未来の話をしていきたい。
国家予算の100兆円以上が、シニアと過去(レガシー)への投資という異常な状況を、
子供を持つ親として軽視する訳にもいかない。
シニア世代もミレニアル世代もどちらも満足する制度が難しいのは当たり前。
いつの時代も自分が可愛いし、子供の心配をするが、
私もいつかシニアになることを踏まえて、議論していきたい。
ベーシックインカム導入するべく、今後も動いていきます。